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花の宴-緋-

沫雪かはだれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花ぞも

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イタリアのトイレ事情

夏です。脱毛、はじめました。
はじめて、エステという場所に足を踏み入れましてよ。


今日はカウンセリングだけだったんだけど、担当のお姉さんが心臓高鳴るくらい可愛くてどうしようかと思った。
空のこと言えない!
そして、私の足の毛が無くなったことろでこのお姉さんにはなれないもんなぁガッデム。


さて、気がつけば3カ月前になって、ものすごい今更なイタリア旅行紀です。
難民の続きを書こうかと思いましたが、番外でトイレについてです。


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いろいろなトイレに出会いました


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イタリアに行くにあたって、挨拶の次に覚えたのが「Dove il bagno?(トイレはどこですか?)」でした。
食事より交通より、トイレが無いのがいちばん生きていけないと思ったから(笑)



■便座が無い
イタリアのトイレは、便座がないのが多い(写真はコロッセオの)。

(空港やちゃんとしたホテルは普通)
はじめから生産されていないのか、わざわざ取るのか、それなら何故に。
何かいいことがあるのだろうか。答えを教えてほしい。


子供はどうしているんだろう。お尻小さいから落ちるよね?
子供なりの、知恵と勇気と生きる力が試されそうな環境です。


ちなみに、私たちはどうしたかと言えば、まあ、便器の淵に普通に座します。(とても冷たく不安定)
座るのを躊躇う便器だったときは、大人なりの知恵と勇気で対応しました。


■まるすぎて落ちる

洋式トイレは楕円形という常識を破る、限りなく円に近い便器に遭遇しました。

お尻、はまる。そのまま、落ちる。
すごい足開いて、落ちないように頑張らなきゃならない。
イタリア人は、実はこんなところで鍛錬を積んでいるのかもしれない。

しかし、ほんとこれ子供はどうs(略)


■いっそ和式でいい


ヴェネツィアのオステリアのトイレ。
空が「いいからトイレ行ってみて!すごいから!」

というので行ってみたら、なんと便器の高さが地上15センチくらいしかなかった


え、座るの?これ、すわっていいやつ?
日本人的には、いっそまたぐ方が正しく感じるのだが。


5歳児にも安心な高さです。でも、便座(無いけど)の大きさは同じです。
なぜここまで低くしたし。


でも、ウインクの目配せでトイレの場所を教えてくれるウェイターさんなんて日本にいないので全部許す!


■ドアは手で押さえるもの


ヴェニスのマルコ・ポーロ空港のトイレ。
国際空港なのに、ときどきトイレのカギが閉まらない。

そんなとき、用を足しながらがんばって手で押さえるのもアリだけど、ドアの下からわざと荷物をはみ出させて入ってますの合図にするのも生きる知恵。



■秘密の小部屋


フィエーゾレのバールのトイレ。

普通にトイレに行くと、鍵かかっててドアがあかない。
(使用中の気配も無いので、待っても待っても無駄だぞ!)

トイレに行くには、店員さんに鍵をもらわなければならない。
なんというRPG。

その鍵というのがまた、なんかドラクエに出てきそうなファンタジックな鍵だったりする。

で、使用後に出るときは、きちんと施錠して店員さんに返す。

トイレの何を、こんなに厳重に守っているのだろうか。



■なんかのアスレチック


ヴェネツィアのヴァポレットの中のトイレ。

ドアを開けて、まず混乱する。


え・・・・・トイ・・・・・レ・・・・・?


足元に、60×60cmくらいのステンレスの正方形があって、中央にかけて、浅いすり鉢状にくぼんでいる。
んで、正方形の右肩部分から、絶え間なく水が流れ出し、正方形を洗い流すようにグルグル回っている。絶え間なく。


ちなみに、これは和式トイレのようにまたぐタイプ。
アジア圏じゃない人は、使用法分からない人もいそうです。


なんとか、これをトイレと納得して用をたしていると、船が出発します。
ここからが大変です。


船が右に左に傾くたびに、正方形の中を回る水が小さな津波となって、またいだ足を襲います。
もう大変、らしいです(使ったのは空だけ)


ちなみに、他の船では普通の洋式だった。どうしたんだろう、あの船は。



■有料トイレ


最近、日本でも見ますよね。

イタリアの観光地では公衆トイレなんてものが無いので、街中ではとても重宝します。
建物の壁に、「Toilet→」のような張り紙がしてあって、それを辿っていくと見えてきます。
我慢してるときなんか、宝探しの勢い。

だいたい、50セント~1ユーロが相場だけど、2.5ユーロというぼったくりもありました。

私が使ったのは、フィレンツェで60セント。
トイレの入り口でおばさんが集金しています。ちゃんと受付があるのです。
レシートまでくれる(笑)

有料だけあって、トイレはそこそこキレイ。

メストレ駅の有料トイレは、コインを入れるとドアが開く仕組みだった、と空が言ってました。


■神さまが見ているよ

同じく、有料トイレの話。
サンタ・マリア・マッジョーレ塔の教会のトイレ。

50セントを、ドアの前の箱に入れることになります。
見張ってる人もいないし、お金入れないでもドアは開く。

でも、神様が見ているのでズルなんてできないのです。
ある意味、最強のセキュリティ。


■ひたすら待つしかない

前にも書いたけど、メストレのホテルのトイレ。
一回流すと、30分くらい水が流れない。
なので、音を消すのに2回流す・・・ようなことをすれば大変なことになります。


無意識にやっちゃったときは、仕方ないのでそのままシャワーでも浴びるしかないです。
なんせ、便器の中身が流れないので放置するのもアレなわけで。
でも、シャワー浴び終わっても、まだ水がタンクにたまってなかったりします。
そんなときは、足の毛の処理でもしよう。


その間に、他の人がトイレに行きたくなっても、待ってもらうしかありません。


やっと水が流れときは、ちょっとした達成感を感じることができます。
ちなみに、うまくシャワーを浴びないと、トイレットペーパーが水浸しで使えなくなるぞ!


■最後に、日本のトイレ
帰国して使った、新宿ルミネのトイレ。

完璧な清潔さ。フローラルな香り。思わず長居してしまう、メイクスペース。

便座がある(笑)。便座の温度調節までできる。

音を消すための心地よいBGM+音姫自動再生。

コーナーボックスがセンサーで開く。

立ち上がれば自動で水が流れ、ウォシュレットも完備。



日本のトイレ、気持ち悪いくらい過保護です。
日本よ、どうしてこんなにトイレに力を入れた。


もっと設備のいいトイレだと、便器のふたも自動で開くのとかありますよね。


コーナーボックスなんて、自分で開けるから。
水も、自分で流せるから。
音姫様も、自分でボタン押せるから・・・!


なんかもっと、違うものに時間とお金と労力をかけたほうがいいんじゃ・・・



以上、イタリアのトイレ事情でした。
書いてみると、いろんなトイレがあったなって、しみじみ思います。
てか、どうしてこんなにバラエティ豊かなのか(笑)


覚えてないだけで、もっといろいろあったかもしれない。
世界のトイレ事情って、面白いです。
モンゴルの漆黒の暗トイレはいい思い出(笑)

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半島から出られない5

魔王見終わった(M氏に借りてた)
大野君の最期の場面、なぜああなったし・・・!(こんな感想でごめん、おもしろかったよ!)
現在、特典ディスクを消化中。


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(つづき)

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タクシー料金、ぜったいぼったくられた、足元見られた!
おっちゃんの無愛想さにも若干腹が立ったので、チップは渡さずに車を降りました。


メストレです。


ヴェネツィアに宿が取れなかった人、宿代を安く済ませたい場合に利用されることが多い・・・なんとなくそんな立場の街です。


案内されたのは、ホテルアリストン(☆☆☆)
今、ブログにリンクはるのにHP見てたら、なんか、いろんな意味で泣けてきた(笑)


1泊ネット価格3500円程度と聞いていたので、どんなやばいホテルかと思っていたのですが、案外普通でホッとしました。
ビジネスホテルレベルなんだろうけど、東●INとかよりは、よっぽどあたたかみのあるフロント。
フロントのお兄さんも、笑顔が素敵なイタリアーノでした。


とりあえず、お兄さんに、メストレの地図をもらいました。
地図をくれるときに、ホテルの場所と、駅への行き方と、買い物する場所なんかを書きこんで説明してくれるのは、観光地のホテルと同じ。
イタリアのこういうとこ好きだー。


とりあえず、部屋に入ってバタリ。


・・・・・・


本当なら、今頃飛行機の中だったはず。
日本帰りたくないーとか言って。


いや、これネタ的にすごいおもろいわ。
そう思ってたのは事実。


でも、これネタじゃなくて現実だから。
と、ツッコミ入れるのも自分。


しばらく3人ともベッドから動きませんでしたが、たぶん考えてたことは同じ。


なんだこの状況わけがわからん(笑)


どうにも不思議な感覚でした。
こういうことっておきるのね。え、ほんとにおきるの?みたいな。なんていうか、他人事みたい。



ふと、部屋が寒いことに気がつきました。
この部屋は無機質な白い床。
そういえば、今までのホテルは全部、暖色系の絨毯だったのでした。
ここ、もう観光地じゃないんだなーって、ぼんやり思う。


椅子とかテーブルに乗らないとテレビの主電源が入れられないとか、トイレの水一回流したら、次に流せるのは20~30分後(マジで)という事実に気がついたのは、それからおよそ1時間後です。


入口に近い天井の角っぽに、ちっちゃいブラウン管がぶら下がってました。
なぜ、あえてあそこに付けた。てか、どうやって主電源を付ける設定だったんだ。
そういえば、フィレンツェのホテルでも同じようなことがありました。


お風呂で具合が悪くなったときのSOSボタンがあるわけですが、


ついてる場所が、なぜかここ(笑)


ちなみに、紐が垂れてるわけでもありません。
助けを呼ばなきゃならない状況下で、椅子持ってきたり、棒でつついたり、すごいがんばらなきゃだよこれ!


さすが、イタちゃんクオリティです。
ヴェー、俺そこまで考えてなかったよ~☆


それはいいとして、



明日泊まる場所を確保しなきゃ。
てか、昼ごはん食ってねぇよ。
明日から着る服無えよ(奇跡の超軽量荷物だったKがすでにピンチだった)


いろいろ、考えることは山積みなので、とりあえず動かねばならぬ。



(つづく)

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半島から出られない4

腐ったように生きてます、この土日。
あ、でも昨日は半年ぶりにパーマかけてきました。ヘタリアにはまってから初パーマ(どうでもいい)
今日も、朝から昼過ぎまで布団から出なかったため、あらん限りの勇気を振り絞って起きて、化粧をして着替えをして、ピアノのレンタルルームに行こうと電話したんですけど、5月中はレンタルやってませんて、振り絞った勇気と覚悟を弁償しろこのやろー


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さて、飛行機が飛ぶの3日後って言われたつづき。


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・・・とりあえず、落ち着こうぜ。


飛行機が飛ばないと知るや否や、あたまパーンとかワロタ(´∀`)とか欧米の方々が行き交う空港で2ch用語を連発していました。
そこらへん数日のブームであった。


とりあえず屋外の喫煙スペースのような場所に移動し、何をどうすればいいか考えました。


とりあえず会社に電話だ。


その時の日本時間は、夕方6時頃。まだ間に合います。
月曜日出社予定で、今金曜日だからギリギリ!


会社に電話すると、後輩の男の子が出ました。
彼も私がイタリアにいることを知っていたので、むしろ電話がかかってきたことにびっくりしてました。


ていうか、私のかけかたも無かったと思います。
通話時間を短くしようとしたの+素で混乱していたので「ごめん、今イタリアなんだけど、火山が噴火して日本に帰れなくなったからSさんにかわってもらえる!?」


・・・うん、たしかに、は?ですよね(笑)


上司が不在だったので、別の先輩にかわってもらいました。
「うん、うん、わかったわよ~。心配しないで、ちゃんとSさんに言っとくから。こうなったらイタリア人の男でもつかまえて、めいっぱい楽しんでらっしゃ~い☆」


なんかもう、すんません!!ありがとうございます!!
ほんと、こういう先輩や上司ばっかなのでありがたいのです。
ちなみに、この先輩は男性です(笑)おねえ言葉なだけでオカマではない。


空とKも、それぞれ会社との連絡はついたもよう。
家族は、メールで頻繁に連絡をとっていたので電話は割愛。


あとは、旅行会社と保険会社です。


旅行会社には、空が、保険会社には私が電話しました。


この時点では、なんだかんだで保険とか保障とかいろいろどうにかなるんでしょ?と高をくくっていたのです。
ところが、そう甘くはないのですね。


まず、旅行会社。


その日一泊分のホテルは手配するけれど、残り2泊は、自分たちでなんとか延泊とか違うとこ探すとか、手配してください。
できるだけ安いところで、ホテルの場所やランクは考えません。いいですね?
とのこと。ホテル代が保険でおりるのかということについては、旅行会社と保険会社の協議になるんだって。



保険会社に関しては、「地震、津波、噴火などの天災に関しては、保険がいっさいおりません」とすっぱり切られました。
なんとなく腐に落ちなくて、最初はこっちも強く出ていたのですが、保険の契約書に書いてあると言われ、見たら書いてあったので、うん、ごめん、何も言えねぇ。


しばらくしたら、旅行会社から電話があり、ホテルの名前が告げられました。住所をやりとりする方法が無かったので、タクシーにだいたいの場所とホテルの名前を伝えるよう言われました。


空港のタクシー乗り場には、私たちと同じ境遇の、様々な国籍の人々がタクシーに乗りこんでました。


私たちの番になり、行き先のホテルを言えば、「あー」というかんじで分かってくれたのですが、値段を聞いたら、36ユーロという。
え、高くね?
だって、ローマのフィウミチーノからテルミニまで、深夜料金含めて55ユーロだよ?

 
でも、私のつたないにも程がある言葉ではつっかかることもできず、Va bene(おっけーです)と言うしかなったのでした。


イタリアに来て最初に乗ったタクシーのおっちゃんとは180度違う、超不機嫌なおっちゃんのタクシーに乗って、



そして、メストレへ。

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半島から出られない3

マルコ・ポーロ空港は規模が小さい地方空港なせいか、予想してたほどの混雑はありませんでした。
それでも、各航空会社の窓口には、すでに15メートルくらいの列ができています。


まず先に、フライト予定の電光掲示板を見に走ります。
・・・よし、数時間の遅れが予定されてはいるものの、アムステルダム行きは欠航にはなってない!
この遅れだと、休日はさまずに仕事だな。さいあく。


とにかく、航空券のチェンジは必要なので、KLM窓口の列に加わります。
お隣のデルタ航空が、HAHAHA!俺はヒーローだから噴火なんて関係ないのさ!とばかりに空いてるのが妬ましい(アメリカ方面は無事だった・笑)


どれくらいの時間並んだでしょうか。
くっちゃべっていたので暇はしなかったけど、列が遅々として進まない。
15メートルの列の人間が、それぞれ交渉してるわけだからね。


並んでいる間にも、ちょくちょく掲示板を見に行きました。
こうしてる間に、ひとつひとつ、Cancelledの表示が増えていく。


そして、ついにその時はきました。
14:10発アムステルダム行き、Cancelled

はい決定。
今日はイタリアから帰れねえ。
なに、今日どこ泊まんの?
仕事どうすんの?しぬの?


とりあえず、窓口に並ぶ目的が変わりました。
単なる航空券のチェンジから、「いつ飛ぶの?」という問い合わせに。


窓口では、唯一英語が話せるKが対応してくれました。
私は、うしろで応援してました(いらん)


Kが窓口のお姉さんと何やらもめています。
そこで、私たちは、さらなる事実をつきつけられました。


K「飛行機飛ぶの、3日後だって」

ktkr\(^ρ^)/


(つづく)

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半島から出られない2

(つづき)

深夜。
フィレンツェの空港はダメになったけど、うちらが乗るのは、ヴェニスの空港だから!と、すがる思いで電話をかけました
とりあえず、飛行機とホテルの手配を頼んだ旅行会社に。


私と空のdocomoが国際電話対応だったため、旅行に行く前、かけ方から料金まで、あらゆることを調べていました。
でもあのときは、カード無くしたら・・・とか、現地ではぐれたら・・・とかそんな想定のもとだったわけで、まさかこんな状況で初国際電話になるとは思ってませんでしたけどね☆


電話料金は、1分間で280円。
空の携帯をメインに、誰が何分間通話したかを細かにメモって、電話代が1人だけかさまないようにしました。


電話はすぐつながりましたが、担当さんもたくさんの旅行者から同じ電話を何本も受けているのでしょう。
そっちも混乱気味だったようです。


とりあえず空港に行って情報を、とのこと。


もはやできることは何もないので、明日、なるはやで出られるよう、準備だけ完璧にして寝ることにしました。
私はプーをバッグに、空は眉毛をスーツケースに。このへんの違い(笑)


そして次の日。
窓を開けてみたら、ものっっすごい濃霧でした。

一寸先が見えないんですけど。
何これ、何の演出。未来が見えない的な。


晴れてたら、朝焼けの運河も行きたかったんですよー。
ま、何にしろ、この状況じゃ無理だがな!


掻っ込むように朝ご飯。
今飛んでる飛行機も、1時間後には飛ばなくなるかもしれない。
30分でも1時間でも早い方がいい。


一刻を争いすぎて、朝食時間ふつうに間違えてフライングしました。
ハムやチーズに、まだラップが乗っている。
ウェイターのおじちゃんが、私たちが入ってくるの見て、ラップ取ってくれまし(笑)コーヒーも淹れてくれた。
でも、私たち以外、しばらく無人でした。
どんだけ早かったんだ!すみませ・・・!


美味しい生ハムに、美味しいチーズ、焼きたてのクロワッサン・・・どうなるかわからないけど、とにかくさようなら4つ星ホテル・・・!


チェックアウトを済ませて、濃霧の中、走るようにヴァポレット乗り場へ。
石畳の上を巨大スーツケース引っ張るのはとてもしんどい。


空港行きのヴァポレット乗り場。昨日も通ったサンマルコが、まったく違う景色です。
霧で、いつも見えているはずの、向こうの島が見えない。

私たちより先に、欧米系の旅行者夫婦が船を待っていたのですが、あまりに来ないためか、移動していきました。
先を急ぐのは私たちも同じですが、水上タクシーに乗る経済力はないし。
しばらく待って、予定通り、1時間で空港に行くヴァポレットに乗りこみました。


スーツケースを積み込んでもらい(手元に置けないから入口に固めておかれるよ)、今回は船内へ。
窓を少し開けてみたら(あけるとさむいよ)、船着き場にいたときよりもさらに霧の密度が濃くなっいて、2メートル先も見えない状態。
そんな状況を見た空が、ミストという映画の話をはじめました。
濃霧の中で怪奇事件がおきる話。やめてくれ・・・!


んで、霧が出たら異世界行けるよねトークになったのはいつものことです。


あと、旅行客の中に、あり得ない可愛さの少年を見つけて萌えたり(10歳くらい、天使のような巻き毛に、鳥海ハットがよく似合う。19世紀が似合いそうな美少年)、アイスが噴火したこの状況のヘタ各国のセリフを考えてみたり、緊急事態だが、楽しいもんは楽しい。


しかし、この間にも、日本からはメールで情報が入ってきます。
ドイツも、フランスもダメになったって・・・
じゃあ、アムステルダムなんか絶望的じゃないか。


ヴェネツィア、マルコ・ポーロ空港に到着。
さっきの美少年が母親と腕を組んで歩いてるの見て、こんな素敵な甘え方ができるなんて萌え殺す気か卑怯なり・・・!
「ママの荷物はぼくが持つよ。えへへ、ママ大好き☆」
とかアテレコして遊んでる場合でも萌えてる場合でもなくて、ロビーに急ぎます。

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半島から出られない1

近所の古本屋さん、今日はやけに小ざっぱりしてて、人が入ってるな~と思ったら、閉店のお知らせが貼ってありました。
気がつけば、今商店街に並んでるお店は、半分以上が、自分が引っ越してきてからできたものだったりします。
ほんとに、ここ2~3年。


不景気のせいなのかどうなのか、古いお店がどんどんなくなるのは寂しいです・・・とか書きたいとこだけど、つぶれてったお店に入ったことあるかと言われるとそうでもなかったりする。
世の中、悲しいことにそんなもん・・・。


景気の悪い話をすみません。


イタリアレポ、唐突に難民生活に飛んでみます
普通に観光してたときは写真が大量にあるからいいんだけど、難民に入ってからの写真、ほとんど無いんですよね。
記憶がまだ残ってるうちにレポっときます。



さて、話はイタリア旅行最終日(笑)、ヴェネツィアの夜に遡ります。
昼と夜で全く別の顔を見せるというヴェネツィアの運河。
半ば空とK連行するかたちで、夕飯後、ヴァポレットに乗るべく、サンマルコ広場に向かいました。


真っ暗だったから、もう8時半は過ぎてたと思います。昼間は観光客でごったがえしてるサンマルコ広場ですが、すでに人も少なです。
ネオンも車のライトも無いから、お店の近くに行かない限り、灯りは街灯のみ。
ディズニーの美女と野獣のセバスチャンそっくりです(笑)


ヴァポレットのことしか考えてない私と、星座について語るKをあしらい、明日の朝乗る予定の、空港行きの船着き場をてきぱきと確認しつつ歩く空。
なんていうか・・・恐れ入ります。すみません。


ヴァポレットは、各駅停船の1番線へ。
観光客なので、船の最後部、運河がいちばん良く見渡せる外の席を陣取ります。
肌寒い夜なんて、地元民は座らない(笑)

て、か、寒・・・っ!

私このとき、上着持ってきてなかった気がするぞ、記憶によると!馬鹿だ!
眠気と空腹と寒さで、Kは早々に船内へ入っていきました(笑)


珍しく、船員さんのチケット抜き打ちチェックがありました。
チケット持ってないと高額罰金ですが、ちゃんと持っていれば、船員さんが素敵笑顔でGrazieと言ってくれます。


規則正しく並んだ、セバスチャン型街灯。
遅くまでやってるレストランやカフェの明かりが、水面にさかさまに映ってゆらゆら揺れてます。
東京みたいな乱雑な光は全然無くて、ほんとに「燈った」という言葉がぴったりくる光。

もう、ここがいつの時代のどこなのかよく分からなくなってくる。
松尾芭蕉がヴェネツィアに来たら、なんかすごいの詠んだかなーとか思った。


ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアのどこがいちばん好きだったかとか、どこのチーズがうまかったとか、そんな話してました。
でも、会話の7割くらいは、米英か仏英かを競い合っていました(この時点ではまだ米英だった)


・・・と、喋りつつ、おかしいなっては、うすうす思っていたのです。私も空も。


船進んでる方向、逆じゃね?


本当は、サンマルコからリアルト方向に、20分程度の船旅を予定していたのです。
なのに、これは、明らかに、うん、寒いのに、もうすぐ10時なのに、明日帰るのに、ヴェネツィアの運河、50分のフルコースだ\(^ρ^)/



船内を見れば、明らかに、ダルそうであるK。
・・・(笑顔)
Kにはこの事実は黙っておくことにしました。


そんなこんなで、海に出て島を2つくらいまわり、全然ヴェネツィアらしくない場所も通り・・・さ、さむくなんてないんだからな!
でも、島の夜景が見れたり、海の向こうに街の光が見れたり、これはこれでよかったかも。


夜景を見ながら語り合う。


イタリア、これで最期かー。←(笑)
帰りたくないよねー。←(笑)
ほんと、明日日本に帰って、週明けから仕事とか信じられん。←(笑)
でも、今回の旅行、びっくりするくらい順調だったよね。←(笑)


こんな会話をしたこと、すごくよく覚えています。
もはや、すべてに(笑)を付けざるをえない。


アイスランドが噴火してること、親やウサから聞いてはいたのです。
でも、「眉毛が灰まみれ何にそれかわいい!」程度の認識しかありませんでした。
ヨーロッパにいるのに、未だヨーロッパは遠い世界な感覚でした。


母『帰れるの?ネットでは、アムステルダム・フィレンツェ間のフライトは無しの表示でした。テレビでは、16日午後までは全部欠航、ホテルも混乱だって!』


な・・・んだと?


帰国前日の夜中、母から来たメール。
そのメールでやっと、自分らが世界を巻き込んだ惨事の渦中にいるのだと気がついた次第です(遅)


長いので続くことにする。


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あきらめてないんだからな!!

イタリア旅行のレポ・・・

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フォロ・ロマーノ

フォロ・ロマーノとは、古代ローマの遺跡です。
ロマーノという言葉に言い知れぬときめきを覚えたのは、自然な流れでだったと思います←

で。古代ってどのくらいかというと、Wikiによれば、BC6世紀頃からAC293年。この頃に、ローマの政治的中心地だったらしいです。

紀元前6世紀というと、日本はまだ縄文後期。
まだ政治体制なんてかけらも確立してなかった頃です。
同時期のローマには元老院議事堂で議会が開かれ、灌漑設備が整えられインフラも完璧だったわけですから、文化の進み具合は、感動的なまでにケタ違いですよね。
それが、どうして孫の代でヘタレになった・・・!(笑)


コロッセオから(道に迷わなければ)歩いて10分かからないくらい。
コロッセオとフォロ・ロマーノとパラティーノの丘は共通チケット(11ユーロだっけ?)で入れるのでお得です。
高台からは、コロッセオも見えます。



とても貴重な遺跡だろうに、若干放置気味なところが素敵。
元は何かであったのだろう建物のかけらが、そのへんにゴロゴロ横たわっています。
みんなベンチ代わりにしちゃってるけど、こんなにきれいな彫刻が↓


凱旋門のひとつ。
フォロ・ロマーノにはいくつか凱旋門があったけど、これがいちばん好きだった。


門に施された装飾。何かの物語を表しているのかな。

人間の動きとか、立体感とか、衝撃の精密さ。
紀元前の人間がどうやって、どのくらいの時間をかけて、何を思って彫ったのか考えると、彫った古代ローマ人に惚れられます。
天井部分には、チェス盤にタイルが敷き詰められたみたいに、細かな花の彫刻がびっしり並んでいます。
いくら見ても飽きなくて、しばらくここで立ち止まっていました。


カエサルの墓。

K氏、イタリア旅行かけてのメインスポットでした。
ぶっちゃけ、とても地味でしたが(笑)
ボルテージの上がるK氏を空と2人で生あたたく見守りつつ、「カエサルについて好きなだけ語っていいよ」と言うと、K氏は恋する乙女のようにカエサルの魅力を語ってくれました。
K氏とカエサルのツーショットwも撮ったし、よかったな!

神殿。

巫女の家とか、宗教的な施設の遺跡もたくさんありました。

ふとしたところに、こっそり素敵彫刻が隠れてたりする。

これは人と鳥ですが、人魚のような彫刻も見つけました。


フォロ・ロマーノは、遺跡を見学してるというよりは、古代ローマを歩いてるという感覚。
不必要な看板とか、説明のための設備とかが少ないからいいのかな。
入口付近は観光客でごったげしてますが、上のほうに昇るほど、人の数は少なくなってきます。


原っぱで絵を描く人、お弁当を食べるグループ、昼寝する人・・・のんびりすぎて、世界的な観光地ということを忘れそう。
今度(っていつだ)はお弁当を持って来たいです。


あと、決まった見学ルートのようなものも無いので、謎の階段とか見つけると楽しくなる。空気がひんやりしてて、薄暗くて、足音が響きそうな下り階段なんて見つけたらナイスRPG。


そういうところに入っていくと、ますます人いなくなります。
こんなときはプーと眉毛の出番。


俺様日記 ピヨ月ピヨ日
ローマ帝国で自分撮りだぜ!支配者っぽくて俺様超かっこいい!


アニメのOPにありそうな(謎の廃墟とか断崖絶壁とか)アングル。


アンニュイK氏とか、真綾ちゃんのCDのジャケットみたいな空とか、2000年の時を超えた古代ローマの遺跡で、無駄にかっこいい写真撮影会はつつがなく執り行われました。


あと、フォロ・ロマーノは春真っ盛り!
原っぱにが紫や黄色の小さい花の絨毯。
遺跡と共生するように生えてる木々には、いろいろな花が咲き乱れていました。


まつぼっくりでけぇ!!!!


桜っぽいピンクの花。


蜜柑なってる!!たわわに実ったみかんの木が、てっぺんの広場付近にたくさん生えていました。誰も取らないのが不思議ー。


藤の花。意外なことに、イタリアでは至る所で藤の花を見るんです。
日本の花ってイメージがあったからなんとなく変なかんじです。



フォロ・ロマーノ探索が楽しすぎて、2時間以上遊んじゃいました。
写真を撮るにも、どこを見てもかっこいい景色ばかりで、どうしようもありません。


コロッセオやここをはじめとした観光地区だけでなく、ローマという都市自体、不思議な重さがある空間でした。フィレンツェともヴェネチアともやっぱり違うかんじの。


ローマはイタリアの首都。
日本しか知らなかったときは、首都と言えば連想するのは大都会で、東京でありワシントンであり、そこにはビルがニョキニョキ生えてて、コンクリートで固められ、スーツを着た人が生き物の塊みたいに流れていくというイメージでした。
でも、同じ首都でも、こんな形でも機能できるんだなーと、軽くショックです。テレビで見たパリもそう。パリでは、古い建物を活かすほうが費用がかかるのを承知で、街の調和を優先するそうです。
新しいの建てるときは、ほんとうに建てる価値があるのかじっくり考える。


街に対する、価値観の違いですよね。
日本では、何よりも他と比べていかにもうけられるかが大事で、美的価値観なんてものは、経済効果や度を越した効率性や安全性の次になってしまうのですから。あたらしいもの大好きー流行ってるものもっともっと好きー


でも、イタリアはイタリアの文化をそのまま残した街なわけで、東京が日本らしい美しい都市を・・・とか言っても、国会議事堂を江戸城にするわけにはいかないからな。寝殿造りに住めって言われても冬寒いし。蔀とか風通すし(笑)
アジアの建物が木造中心だった時点で、運命は決まっていたのかしらね。


どうも、今回のはレポ書いてるとまじめなこと書いてしまう。
しかも、深くみせかけて浅い。えらいすいません。
イタリアでは、K氏とかと散々話した話題です。

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新宿にて

今日は、空とのだめの映画を見てきました。
現実の場面ではないにしろ、のだめと千秋がコンチェルトをするシーンが見れたのは満足!
あと、はじめてテルミンの音を聞けたのも。なにあれ、呪いの歌声みたい(笑)


のだめを読むたび、見るたびにピアノ弾きたくなります。
でも、帰ると結局、薄い本読んでサイトを巡って終わる。芸術<眉毛。
そして、弾いたところで、ベートーベンよりもまるかいて地球(難曲w)を弾けるようになりたいのが正直なところです(笑)


映画の後は、久々のタパスで、イタリアから帰って初のパスタ。
このタパスで、空と私、ちょっと戸惑った。


席に着いたとき、テーブルにメニューを置きつつ、店員さんが私たちにイタリア語で挨拶しました(そういう演出)。


店員さん「Buona sera!!」


私と空「ブォn・・・」


・・・・・・・・



ほとんど条件反射であった。
イタリアのお店で、ホテルで、道端で、とにかく体に染み付くくらい口にした挨拶です。


結局、日本的に空気を読んで、出しかけた挨拶は尻すぼみに飲み込みました;



そして、挨拶の代りに曖昧な笑顔(笑)
悲しいことに、やはり私たちは、正しく日本人です。



タパスの後は、中村屋でパフェを食べつつ、仏英について閉店まで喋り倒しました。
空の名誉にかけて詳しく書かないけど、今の空は、おかっぱのとき以上かもしれません。私もひとのこと言えないですが(笑)

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太陽のくにのテソロ

ミラクルは、次元爆弾をそっと私のデスクに置き、楽しい旅に出かけました。


人生、いろいろあるもんですよね。
ええ、ミラクル上司なんだかんだで憎めないんだよねー☆と言ってきましたが、てめぇセーヌ川に流れてしまえやボケぇ(超笑顔)と、今日ばかりは心の底から思った次第であります。


「尻拭い」というもののお見本はありますか?と言われたら、今日の私を見せればいいと思う。
1年分謝ったくらい平謝りしてきました。
ののしられることって、日常そんなにないですよね(笑)
さんざん嫌味は言われるし、むしろ、なんだか笑えてきました☆
うん・・・笑うしかないじゃない・・・あはあはあっはっはー


しかも、台本の束で手のひらズバっと2センチくらい切るし。
なんなんだ。
な ん な ん だー!!!!!!
隣の先輩には、お祓い行ってくれば?と言われました。


来週月曜から3日間、撮影です(おみ宅から歩いて5分の場所で)。
イタリアで食べた黒い食べ物をひと箱食べれば撮影に行かなくてよいというのであれば、3箱だって食うぜ☆くらい行きたくない。
もう、嫌な予感しかしねぇ。


眉毛と一緒に妖精さんの世界にご招待とか、誕生日に精神と時の部屋をプレゼントされるとか、なんかいいことないかな!!切実に!!


__________________________________________


面白くもない話を長々とすみません。
さて、ちょっとだけイタリア。


イタリアのトマトは、本当にきれいです。


市場やスーパーに山積みされたトマトは、真っ赤でピッカピカで、本当に野菜の宝石みたいでした。太陽の国のテソロ!!
トマトって、こんなにきれいな野菜だったっけ?


↓こんな写真しかなくて残念。
普通のかたちのトマトも、もちろんいっぱいあります☆



日本みたいに、傷まないようにきれいに並んでるのはほとんど見なかった。潔く山積みなのが元気で良い(下の方にあるのがしぼんでたりもするけど)。ただし、店先で触ると、おばちゃんがすっとんできて怒られるぞ!(←さわったらしい)
手に取りたいときは、Posso toccare?(さわっていいですか?)と一言いましょう。


難民生活の時、トマトにはとてもお世話になりました。
真っ赤なのを丸かじりするのがうまい。



親分とロマが育ててるトマトも、こういう宝石みたいなトマトなんだろうな!
あと、伊日とかにはそんな興味ないけど、イタリアの家のトマトがきれいすぎて感動する菊さんとかいい。

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