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花の宴-緋-

沫雪かはだれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花ぞも

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フォロ・ロマーノ

フォロ・ロマーノとは、古代ローマの遺跡です。
ロマーノという言葉に言い知れぬときめきを覚えたのは、自然な流れでだったと思います←

で。古代ってどのくらいかというと、Wikiによれば、BC6世紀頃からAC293年。この頃に、ローマの政治的中心地だったらしいです。

紀元前6世紀というと、日本はまだ縄文後期。
まだ政治体制なんてかけらも確立してなかった頃です。
同時期のローマには元老院議事堂で議会が開かれ、灌漑設備が整えられインフラも完璧だったわけですから、文化の進み具合は、感動的なまでにケタ違いですよね。
それが、どうして孫の代でヘタレになった・・・!(笑)


コロッセオから(道に迷わなければ)歩いて10分かからないくらい。
コロッセオとフォロ・ロマーノとパラティーノの丘は共通チケット(11ユーロだっけ?)で入れるのでお得です。
高台からは、コロッセオも見えます。



とても貴重な遺跡だろうに、若干放置気味なところが素敵。
元は何かであったのだろう建物のかけらが、そのへんにゴロゴロ横たわっています。
みんなベンチ代わりにしちゃってるけど、こんなにきれいな彫刻が↓


凱旋門のひとつ。
フォロ・ロマーノにはいくつか凱旋門があったけど、これがいちばん好きだった。


門に施された装飾。何かの物語を表しているのかな。

人間の動きとか、立体感とか、衝撃の精密さ。
紀元前の人間がどうやって、どのくらいの時間をかけて、何を思って彫ったのか考えると、彫った古代ローマ人に惚れられます。
天井部分には、チェス盤にタイルが敷き詰められたみたいに、細かな花の彫刻がびっしり並んでいます。
いくら見ても飽きなくて、しばらくここで立ち止まっていました。


カエサルの墓。

K氏、イタリア旅行かけてのメインスポットでした。
ぶっちゃけ、とても地味でしたが(笑)
ボルテージの上がるK氏を空と2人で生あたたく見守りつつ、「カエサルについて好きなだけ語っていいよ」と言うと、K氏は恋する乙女のようにカエサルの魅力を語ってくれました。
K氏とカエサルのツーショットwも撮ったし、よかったな!

神殿。

巫女の家とか、宗教的な施設の遺跡もたくさんありました。

ふとしたところに、こっそり素敵彫刻が隠れてたりする。

これは人と鳥ですが、人魚のような彫刻も見つけました。


フォロ・ロマーノは、遺跡を見学してるというよりは、古代ローマを歩いてるという感覚。
不必要な看板とか、説明のための設備とかが少ないからいいのかな。
入口付近は観光客でごったげしてますが、上のほうに昇るほど、人の数は少なくなってきます。


原っぱで絵を描く人、お弁当を食べるグループ、昼寝する人・・・のんびりすぎて、世界的な観光地ということを忘れそう。
今度(っていつだ)はお弁当を持って来たいです。


あと、決まった見学ルートのようなものも無いので、謎の階段とか見つけると楽しくなる。空気がひんやりしてて、薄暗くて、足音が響きそうな下り階段なんて見つけたらナイスRPG。


そういうところに入っていくと、ますます人いなくなります。
こんなときはプーと眉毛の出番。


俺様日記 ピヨ月ピヨ日
ローマ帝国で自分撮りだぜ!支配者っぽくて俺様超かっこいい!


アニメのOPにありそうな(謎の廃墟とか断崖絶壁とか)アングル。


アンニュイK氏とか、真綾ちゃんのCDのジャケットみたいな空とか、2000年の時を超えた古代ローマの遺跡で、無駄にかっこいい写真撮影会はつつがなく執り行われました。


あと、フォロ・ロマーノは春真っ盛り!
原っぱにが紫や黄色の小さい花の絨毯。
遺跡と共生するように生えてる木々には、いろいろな花が咲き乱れていました。


まつぼっくりでけぇ!!!!


桜っぽいピンクの花。


蜜柑なってる!!たわわに実ったみかんの木が、てっぺんの広場付近にたくさん生えていました。誰も取らないのが不思議ー。


藤の花。意外なことに、イタリアでは至る所で藤の花を見るんです。
日本の花ってイメージがあったからなんとなく変なかんじです。



フォロ・ロマーノ探索が楽しすぎて、2時間以上遊んじゃいました。
写真を撮るにも、どこを見てもかっこいい景色ばかりで、どうしようもありません。


コロッセオやここをはじめとした観光地区だけでなく、ローマという都市自体、不思議な重さがある空間でした。フィレンツェともヴェネチアともやっぱり違うかんじの。


ローマはイタリアの首都。
日本しか知らなかったときは、首都と言えば連想するのは大都会で、東京でありワシントンであり、そこにはビルがニョキニョキ生えてて、コンクリートで固められ、スーツを着た人が生き物の塊みたいに流れていくというイメージでした。
でも、同じ首都でも、こんな形でも機能できるんだなーと、軽くショックです。テレビで見たパリもそう。パリでは、古い建物を活かすほうが費用がかかるのを承知で、街の調和を優先するそうです。
新しいの建てるときは、ほんとうに建てる価値があるのかじっくり考える。


街に対する、価値観の違いですよね。
日本では、何よりも他と比べていかにもうけられるかが大事で、美的価値観なんてものは、経済効果や度を越した効率性や安全性の次になってしまうのですから。あたらしいもの大好きー流行ってるものもっともっと好きー


でも、イタリアはイタリアの文化をそのまま残した街なわけで、東京が日本らしい美しい都市を・・・とか言っても、国会議事堂を江戸城にするわけにはいかないからな。寝殿造りに住めって言われても冬寒いし。蔀とか風通すし(笑)
アジアの建物が木造中心だった時点で、運命は決まっていたのかしらね。


どうも、今回のはレポ書いてるとまじめなこと書いてしまう。
しかも、深くみせかけて浅い。えらいすいません。
イタリアでは、K氏とかと散々話した話題です。

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名誉ネオロマンサー
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皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私は、今日も元気にプーと眉毛と髭に恋しています。

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