更級日記を読み返してみた。
ずっと前にも書いたけど、この著者はガチオタ認定です。
「物語」という段が特にやばいので、それを現代に置き換えてみた。
このときの著者の年齢は14歳。いちばん危険なお年頃です。
(意訳:ピク)
私がずっと落ち込んでいたら、友達が、私のために同人誌というものをさがしてきてくれた。そしたら、ふしぎなほど、気持ちが晴れて力がみちてきた。はじめて仏英のパロを読み、もっと読みたくてしかたなかった。でも、中身が中身なだけに誰にも相談できない。周りの友達もまだ誰も東京に慣れていない時期だったので、同人誌がどこで売ってるかもわからず、見つけだすこともできない。とてももどかしくて、いてもたってもいられず、「私にもっと仏英を!神様、どうか、どうかお見せください・・・!!」と、心の中でとにかく祈った。
姉が東京に出張するときに土産は何が良いかと問われたけれど、他のことなどお願いせず、ただただ同人誌のことだけをお願いした。期末試験が終わったら読みふけろうとわくわくしていたのに、姉は買ってきてくれなかった。とても悔しくて、涙が出てきた。ところがあるとき、年上の従姉妹が東京から出向いてきた。従姉妹は「キレイになったねー」と、私をとてもかわいがってくれた。帰りがけに従姉妹は、「お土産をあげようね。服や小物じゃありきたりでしょ?あなたが前から欲しがっていたものをお姉ちゃんから聞いていたのよ」と言って、仏英の同人誌50冊余りをキャリーケースのまま全部と、原作のコミック、DVD、ドラマCD、グッズなどもまとめてプレゼントしてくれた。それをいただいたときの嬉しさといったら、もう、私のつたない言葉では表現することも不可能だった。
胸をドキドキさせてページを開き、気になった本から拾い読みしていたけれど、それすらもじれったい。私は布団にもぐりこみ、50冊の仏英本を枕元にいちから積み重ね、部屋には鍵をかけ、誰にもじゃまされずに次々と読んでいった。彼氏とかほんとどうでもよくなった。明るいうちもずっと、夜は限界がくるまでずっと、ルームライトを灯して読みふけり、これ以外のことは何もしないでいたら、頭の中で仏英がかってに物語を繰り広げるようになったのがうれしい。そうしていたら、夢を見た。夢には清らかな衣装を着た神さまが出てきてこう言った。「早く現実にもどって勉強しなさい。」しかし、私はこの夢を見なかったことにした。勉強する気になどさらさらなれず、ただただ仏英のことで頭がいっぱいだった。私は今はまだお世辞にも可愛いとは言えない。でも、年頃になったらきっと髪もきれいに伸び、フランス兄ちゃんの横を並んで歩くのにふさわしい素敵な女性になるんだわ、と、他愛なく呆れた妄想を繰り広げていた。
恐ろしいことに、現代に置き換えた以外は、
文脈ほぼそのまんま(笑)
このこやばい。そして、他人ごととは思えない。
オタクの歴史は、千年の長きを誇っているようです。魂に刻まれていても仕方ない。もしオタク研究があるならば、更級日記って貴重な文献になると思う(笑)
平安時代の作者たちが現代のオタクならこうなってると思う。
紫式部は、カリスマサークルさんになると思います。
趣味で描いてたら口コミで世間に認められ、いつのまにかメジャーデビュー(笑)作品がギャルゲ設定。菅原孝標女がネ申とあがめています。スケブ持っていっちゃいます。
あと、とりかえばや物語は作者不詳。原文は読んだことないけどけっこうなエロらしく、現代にいたら、こちらはアンダーグラウンドのカリスマになってそう。伝説の18禁BLを次々と生み出しているのに、作者自身がそれを世間にひた隠しにしているため、イベントでも委託のみ。神秘のベールにつつまれている。
清少納言は、きっとまっとうなエッセとかを書いていて、紫式部をはじめとする作品を冷めた目で批判してるんだけど、彼女たちの才能の無駄遣いっぷりは認めている。
いろいろ考えても、この文化は本当に根が深すぎる。
昔から、擬人化好きだよね。鳥獣戯画とか、九十九神とか。ていうか、土着信仰からしてアニミズム(笑)
定義:生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方byウィキ
消しゴムと鉛筆が恋しちゃうもの仕方ないことなんです。
・・・と、休日の朝っぱらから生ぬるい気分になった。
今日は、夜、あこたちとごはん行ってきます☆
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