行動を起こさなければならない。
思えば、あの瞬間から、そう運命は決定付けられていたんだと思う。
面倒事というのは本当に理不尽で、突然で、何気ない日常の隙間に突如割って入ってくる。
連日の溶けるような暑さの中、私はいろいろな理由をつけては目を背け続けてきた。
見ないふり、知らないふり、そしてそのまま時間が過ぎればいい。
何事も無かったように、すべてがうやむやになればいい。
仮に、もしも即座に行動を起こせる勇敢さが自分にあったなら・・・と想像する。
嫌なことやキツいことなんて、終わってみれば笑い話にできるんだから。
そう、あっけらかんと前に進める人間でありたかった。
それでも、目の前の現実には足がすくむ。
映画やマンガの中ではなく、やるのは現実の私自身。
前に進むのに必要なのは、ほんの少しの勇気。分かってはいるけれど。
何もしないということは、何も変わらないということ。
そのままでいいのか?と自問すればNOの答えしか帰ってこない。
そう、行動を起こさなくてはならない。
目をそむけ続けた現実に、正面から向き合わなければならない。
私は、見てしまったのだから、知ってしまったのだから。
無かったことになんて、今更できない。
ガスコンロの裏に、Gがいるということを。
私は、ゴキジェット的なものに手をかける。
「虫にきびしく、人にやさしい」て、どんなキャッチフレーズだ。
そんなこんなで、かれこれ30分、台所の前で逡巡している。
地球のみんな、オラに勇気を分けてくれ・・・!
[2回]
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