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花の宴-緋-

沫雪かはだれに降ると 見るまでに 流らへ散るは 何の花ぞも

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老婆と障子

今日は一日ひきこもって、吾郎ちゃんの金田一シリーズを見てました。
『犬神家の一族』と、『八墓村』の途中まで(PC動画で見ているゆえ、読み込みの遅さにしびれをきらし中断)。


怖いと名高い2作品でしたが、最初に見た『悪魔の手毬歌』よりは怖くなかったぞ・・・?
というのも、演出や画面の色が普通のドラマと同じっぽかったから。
監督が違うのかなぁ。


しかし、全部に共通して言えることですが、どうして老婆ってこうも不気味さを醸し出すのでしょう。
なにかこう、人間であって人間じゃないような、底冷えする存在感。
妖怪や幽霊の怖さともまた違う、超自然現象・婆ってかんじです。
おじいさんじゃだめなのですね。


プラスして、日本の障子のなんと怖いことよ・・・!
寝ていたら障子の向こうに人影が・・・というのは昔っからよくありますが、これ、海外では絶対無理な表現ですよね。
透明ではないゆえ姿自体は完全シャットアウトされているのに、シルエットだけがくっきりと映し出されるという。
外光がそのまま家の中に入ってくる日本家屋の特性上、これほど影を演出できる舞台も無いです。


そんなわけで、障子の向こう側を双子の老婆のシルエットが通り過ぎていく映像が、ものすごい怖かったわけです(笑)
だって、直角に腰が曲がった老婆の影が、全く同じ動きをしながらすーっと歩いてきて、部屋の前でピタっと止まるんですよ?


もう、実家に帰ったとき、縁側に面した部屋で寝れないわ。



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